小田床防災キャンプ”2024″

命を救う防災教育

2024年8月10日~12日の3日間熊本市内の不登校の子供たちと天草の地元の子供たちが一緒になって天草町下田南地区で2泊3日の防災キャンプを初めて実施しました。
自分で生きる力とたすけ合う大切さを学んだ子供たちの目はキラキラ輝いていました。
ここでは、記録映像を元に防災キャンプについてご紹介いたします。

開校式(テント張り・箸づくり・釣り竿づくり)

熊本市内の子供たちが、下田南について、天草町の元気な小中学生と合同のキャンプ生活が始まりました。
まずは、開講式ですが、その後、 熊本と天草の子どもたちが入り混じって班に分かれて、最初に行ったのは防災用テントを張る作業でした。
知らない子供同士がたすけ合いながら共同作業をするうち、いつしか子どもたちは打ち解けて、笑顔で言葉を交わすようになりました。
その後、地元の森信行さんの指導で、杉を使って箸づくりと、別グループでは白石和彦さんの手ほどきで手製の釣り竿作りをしました。

ハイゼックス炊飯

天草市社協の職員による非常食ハイゼックス炊飯でカレーを食べました。
動画は、ハイゼックス炊飯の仕方についての解説と、実際の炊飯の様子です。
断水時で、限られた飲料水を大切に使って、炊飯用の水は、川の水や海水や雨水でも可能というはじめての体験に子供たちは目をキラキラしながら取り組んでいまし。

水上安全短期講習

防災キャンプ二日目は、水難、海難から身を守るために日本赤十字社の「水上安全短期講習」を受講しました。
 ボランティアスタッフとして駆けつけて下さったのが玉名市役所勤務の宮本真由美さんと、熊本県警牛深警察署勤務の妻道正樹さんでした。
 お二人はお仕事の傍ら、日本赤十字社のボランティアスタッフとして、防災活動の啓発をしておられます。

まず最初に海に入る前の準備運動からはじまり、次に水の中で浮く姿勢について実演を交えて指導されました。
 何もない状態で海に浮く実験の後、500㎖のペットボトルを手に持つことで身体は浮き易くなることを、子どもたちも実際に体験しました。 その後、ライフジャケット着用法を学び、シーカヤックとサップ体験を楽しみました。
その後、シーフードバーベキューをみんなで楽しみました。

キャンドルの集い

日が暮れた頃、校舎の広いホールでは、キャンドルサービスが行われました。 担当されたのは、音楽担当の伊豆野先生で、子どもたちに日ごろ感じることがない火の大切さについてレクレーションを通して学ぶ機会にしたいと企画されました。
 蛍光灯を消して真っ暗になった空間の中心には、自然木を用いたキャンドルの台座に火が灯され、その木を囲むように子どもたちと地元の人たちは円形になって、手に持ったロウソクを灯しました。
厳粛な雰囲気に包まれて、人の命の源には火があり、そのエネルギーによって生物は生きることができ、人間は便利な社会に暮らすことができると仙波センター長が語り、生徒の誓いの言葉を述べました。
その後、ボンファイヤーでレクレーションゲームと音楽会が、子どもも大人も入れ混じって楽しいひと時を過ごしました。
最後に、納火の集いで、生徒たちの感想と、皆川校長からのメッセージが語られて幕を閉じました。

グラウンドゴルフ大会

終日は、地元のグランドゴルフ愛好会の皆さんとチームを組んで、グランドゴルフ大会を校舎内で行いました。
日ごろから鍛錬しているシニアの皆さんは元気はつらつで、子どもたちにゴルフクラブの持ち方、正確なボールの打ち方などを丁寧に教えながら、みんな仲良くゲームを楽しみました。 
その後、成績発表が行われ、大人の部ではホールインワンを2回出した白石明美さんが優勝しました。

閉講式(関係者の挨拶)

閉講式では、仙波達哉センター長、皆川剛天草下田南校校長、天草地域総合研究所の山口誠治代表、下田南地区振興会中村敬司会長のご挨拶があり、その後解散となりました。

閉講式後の昼食。最後は非常食のアルファー米と炊き出しの味噌汁とそうめんを、熊本と天草の子どもたちが隣どうしに座って、名残惜しそうに食べていました。
この後、熊本の子どもたちは荷造りをして、用意された車に乗って下田南の地を後にしたのでした。

エンディング

最後に子供たちの感想文をご紹介しますので、ご覧ください。