下田南(小田床)空き家調査相談

空き家のマッピング

天附地区に続き、天草西海岸の限界集落地域の下田南地区でも、総研の会員の西嶋さんと、建築士の大谷さん、それと下村さんが主体となり、空き家調査をすることになりました。
そのための事前の地域での説明会を区長さんと民生委員と行い、天附地区と同じように社会福祉協議会から命のバトンの啓発活動も同時に行うということで、地域の皆さんもとても協力的でした。
これから、空き家を活用した地域おこしを住民が主体となってしていくために、この調査は関係者にとってとても価値あるものだと思います。

社会福祉協議会職員の命のバトンの説明
全体会議
区長さんと民生委員さんの空き家のマッピング

天附地区の空き家調査の話し合い

天附 地図
区長さんと民生委員さん集まり

8月4日午前10時から、(一社)天草地域総合研究所が実施する天附 地区の空き家調査についての、区長さんと民生委員さんとの話し合いが行われました。
天附島は、天草島の最南端に位置する島で、超高齢化の波が押し寄せて、若い人は出ていき帰ってこず、空き家は増えつづけている中に、地域の人たちをはじめ区長さんも民生委員さんたちも不安を抱き、手のこまねいていました。
今回、西岡元県議のお世話取りで、区長さんと民生委員さんと(一社)天草地域総合研究所が協力して、空き家の問題解決に取り組むことになりました。
すでに天草市は建設課が天草市全体の空き家調査を実施していたので、最初は区長さんたちもそれと同じものかと思われたのですが、総研の空き家調査は、すでに空き家になっている家屋だけではなく、将来空き家になる可能性のある高齢者世帯や独居老人を対象にした別物の調査で、令和4年度はモデル地区として天附を含めて5か所を実施する予定であることを説明しました。

社会福祉協議会の「命のバトン」の取り組み

天草市社会福祉協議会職員の「命のバトン」の説明

総研の空き家調査は、主に高齢者世帯を中心に、将来の家、土地をどのようにするか所有者の意思を確認して、家族に安心してもらうためのものです。
そして、その対象者はそのまま救急医療の問題の対象者とも重なるので、そのための道具として「命のバトン」というのがあります。
これは、非常時に救急隊員が駆け付けた時に、すぐに対応ができる仕組みとして「命のバトン」に所有者の必要は情報(持病、かかりつけ医、緊急連絡先など)を書き込んだ用紙を専用のプラスチックの筒に入れて冷蔵庫に保管しておくというものです。
その啓発のため、社会福祉協議会牛深支所の職員が天附の空き家調査の事前の話し合いに来て、その趣旨とやり方を説明してくださいました。

救急医療に必要な情報が入った「命のバトン」

もう一つ、今回の調査では、天草郡市医師会と協力して、高齢者への「わたしのノート」の啓発も行っています。これは、終末医療にかかわる様々な物事に関するご本人の思いを書き込むノートで、万が一の時に親族の判断の拠り所となる貴重な備忘録です。

本人の思いを書き記した「わたしのノート」


こちらに関しては、空き家調査と並行して、宮地岳の訪問看護医の倉本医師による講演を天附地区で実施し、普及啓発に協力することにしています。

住民主体のまちづくりとしての空き家調査

担当地区の確認をする民生委員さんと区長さん

天附地区の調査を担当するのは、畑元正司一級建築士と、久玉町在住の総研の会員花田智子さんです。
この調査は、行政から言われてするのではなく、市民が自ら立ち上がり協力しながら、将来の子供たちのために暮らしやすい地域を残していくための取り組みです。これから10月にかけて調査が行われます。

総研の「おうちの手帳」

今回の調査は、令和4年度の総研の空き家調査モデル地区で、同じような調査を今後下田南地区、御領地区、下浦地区、横浦島で、合計5地区実施の予定です。

本町鶴のロングステイ動画

本町鶴地区

2月に天草を訪れたロングステイアドバイザーの鈴木裕枝さんが本町鶴地区の動画をユーチューブでアップしてくださいました。

鶴地区の人たちは、空き家対策によって生き返ったようです。
それまで放置していた地域の空き家問題を、みんなで力を合わせて積極的に取り組むことで活気が出てきています。
地域はみんなの力が大切ですね。
鶴地区の今後の展開が楽しみです。

鶴地区の動画と関連した動画がもう一つアップされていますので、そちらもご紹介します。

令和4年度定期総会開催

令和4年度定期総会での記念講演

令和4年度の主な活動

本日は、(一社)天草地域総合研究所の令和4年度定期総会が開催されました。会員22名のうち、参加者12名で委任状を含めて18名の御賛同を頂き、令和3年度の活動報告、決算報告、監査報告、並びに令和4年度の活動計画、予算案の承認を頂き、無事に終了いたしました。

今年度の主な活動は2つあります。1つは日本GNH学会の天草研修の共同開催行事と、もう1つは総研独自空家調査です。

1、日本GNH学会天草研修
 天草市は、これまで15千軒に及ぶ市民幸福量調査を社会福祉協議会と共に実施してきました。調査の仕方は直接面談方式で、日本の自治体でも幸福量調査を実施しているところはありますが、ブータン王国と同じ戸別訪問調査をこれだけ大規模に実施しているのは、天草市だけです。
 その天草市を、この度日本GNH学会が研修地として10月に来島することになりました。3日間の日程ですが、ブータン研究センターとリモートでつないでの講演や、GNH学会理事の研究発表、市民の幸福量を高めるための天草市独自の取り組みなどが主な内容ですが、これから具体的なプランが練り上げられます。

2、地域総研の空家調査
 総研は、超高齢社会の独居老人問題の1つとして空家問題を解決するための調査を今年度数か所実施しますが、その中で、天草市社会福祉協議会が進めている「命のバトン」活動、それと天草群市医師会が進めている「わたしのノート」の啓発活動も同時に行います。これについては、『のさる新聞』第26号に「まさかの時に起こる困った出来事」という記事に掲載されいますが、その内容を動画にしたものがいかですので、ご参考にしてください。

まさかの時に起こる困った出来事

記念講演「人に喜んでいただく幸せ」(荒木圭一氏)

 

令和4年度定期総会の終了後、記念講演として株式会社岳の代表取締役社長荒木圭一氏による幸せをテーマにしたお話をして頂きました。
 歯科医院に行けない限界集落の独居老人のためにはじめた訪問医療活動から、ドローンスクールを開設して、防災活動の展開など、幅広い活動を展開している荒木氏ですが、その根底にあるのは、目の前にいる人の笑顔が見たいからで、そのための荒木氏は様々な勉強をしてきてこられました。
 その一部の様子をここにアップしておきましたので、ご覧ください。

荒木圭一氏講演

関連サイト

株式会社岳

のさるニュース

鶴地区のキャンプ場整備の取り組み

小雨の中の研修

5月13日13時30分から、総研の5月の研修として鶴地区のキャンプ場整備の取り組みを見学に行きました。(参加者14名)鶴地区の人たちは、空き家対策と地域振興を目的に高瀧という滝の周辺を公園として整備し、今年はキャンプ場としてオープンを目指しています。
最近天草にもたくさんのキャンパーが訪れていますが、鶴のキャンプ場の特徴はより自然の状態に近いキャンプ場で、サバイバルを楽しめる環境づくりです。

高瀧

現場を見学したあとに、公民館で話し合いをしましたが、総研の会員と地元の人たちそれぞれから多彩で面白い意見が出てきました。

当初は、地域作りに消極的だった地元の人たちも現在は積極的に取り組みはじめて、ユニークな発想が生まれています。
その一つが、親子のサバイバルキャンプです。それは、近年増えている大災害に備え、ライフラインが寸断されて、住む家がなくなっても自力で生きていくための生活体験を親子でキャンプを通してやろうというものです。
また、キャンプ道具が無くても、身体一つで鶴にやってくると、キャンプ道具の貸し出しがあり、食材も地元でできた産物を購入できる、たとえキャンプの素人でも手ほどきをしてくれるインストラクターがいるインフォメーションセンターの立ち上げなどを考えています。
さらに、高滝の沢登りや、若い人たちで体験モニターを実施するなどをして、天草エアラインと一緒にツアーを組むなど、楽しい構想が生れています。

鶴公民館での会議

今後の展開がとても楽しくなっている鶴地区ですが、何よりも地元の人たちが明るい笑顔で楽しそうに取り組んでいる姿が印象的でした。

プロレス殿堂館の研修

2月24日13時30分~ 五和町御領のプロレス殿堂館建築予定地で、天草地域総研の研修を行います。
この研修は、総研の会員である永田章一さんが、長年の夢だったプロレスの資料館を御領に空き家を活用して作るものです。
幼い頃からプロレス少年で、憧れだった日本プロレス界の父である力道山の夫人である田中敬子さんを名誉館長に4月9日にグランドオープンされるます。そして、永田さんは、多くのプロレスファンが御領を訪れることにより、天草全体がにぎやかになり活性化することを目的にしています。
総研は、今回のプロレス殿堂館の取り組みを空き家を活用したまちづくりのモデルとして、共に学ぶ場としたいと思っています。
プロレス殿堂館の詳しい内容に関しては、のさる新聞第25号に掲載していますので、以下をご覧ください。

のさる新聞第25号第1面 プロレス殿堂館特集1
のさる新聞第25号第1面 プロレス殿堂館特集1

クラウドファンディングのご協力を歓迎いたします。

今回の永田さんの取り組みはクラウドファンディングで皆さんと共に作る「プロレス殿堂館リングサイド」を目指しています。
ご協力頂く方には楽しいリターンもありますので、どうぞよろしくお願いいたします。詳しくは、以下からご覧ください。

プロレス殿堂館のクラウドファンディング

「天草移住・定住体験」企画第1弾【新和町編】

天草へ移住を希望される方のために、試しに天草へ行ってみたいというご要望にお応えして、「天草移住・定住体験」をご用意しました。
今回、移住者の会「新和町お隣さん会」が中心となり、天草へ移住した人たちと直接面談して、天草の暮らしは実際どうなのか、何が魅力で、何が問題なのかなどをきいて、天草の地場産業を見学したり、観光したりしながら、地元人たちと交流するプログラムです。
ご参考までに、新和町お隣さん会のメンバーであまくさシティFMみつばちラジオに出演して、「私が天草へ移住した理由」を語ってくださったお二人の奥さんのお話をお聞きください。

ラジオトーク「私が天草へ移住した理由」

この音声は、あまくさシティFMみつばちラジオの「幸せのカフェめいどサロン」で放送された、天草に移住した2組の御夫婦の奥さんたちのトークです。
最初の小林さんは、3年前まで埼玉県川口市に住んでおられたご夫婦で、生まれてからこれまで川口から出たことはなく、都会の暮らしが染みついた人でしたが、これからのことを思うと、田舎で自分らしくゆっくり過ごしたいと思われて、日本中を親子で旅をしながら、移住地を探していた時に出会ったのが天草でした。それは感動的な展開で、「ここしかない!」と決めさせる何かがあったそうです。現在、みかん農家をご夫婦で経営されています。
次の中林さんは、奥さんは天草の出身ですが、ご主人は尼崎の出身で、熊本市内で知り合って結婚したのですが、ご主人が天草に魅せられて引き寄せられるように天草に移住を決意し、現在小豆(こまめ)カフェという自然栽培を中心とした健康的な食材と飲み物を古民家を活用して提供しています。

お二人のお話をきいて、天草にちょっと行っていようと思う方は、ぜひ「天草移住・定住体験」をお申し込みください。
詳しくは、こちらのページごご覧ください。

新和町で移住体験企画会議

呼群堂で、移住定住体験の企画会議

8月31日午前中、新和町小宮地の総研理事の桂木誠志さん宅の呼群堂で、移住体験の企画会議を行いました。
参加したのは、天草エアライン株式会社(AMX)営業部長の川崎さんと、新和町に昨年移住してきた荒木友和さん、そして総研の理事の桂木誠志さん( 呼群堂 代表)と、山口誠治(総研理事長です。
以前から移住者の要望で、天草の移住体験ができたら、もっと天草へ移住しやすくなるとの意見が多数あったので、それを具体化するための話し合いでした。

現在、AMXでは、天草へ移住を検討される方のために、「天草移住・定住応援特別運賃」という6~7割引きの破格のサービスを提供しています。しかも、何度でも利用できるということで、驚きのサービスです。

まず、モデルとして新和町の天草移住体験を実施するということになりました。

天草へ移住する人たちの多くが、天草の美しい自然と、身体によい自然の農作物や海産物を望んでいるということでオーガニックと、さらに地元の人たちとの交流や体験を通した癒し、そして地元の特徴ある名所を巡るということをポイントに 「天草移住定住体験」(仮称) の企画をしてきます。

新和町の移住定住体験を実施し、その結果を踏まえて改善して、来年には本格的な移住・定住の体験プロジェクトを実施する予定です。この企画、かなり行けそうな気がします。新和町を皮切りに、天草には、様々な素晴らしい体験コースができると思います。これから心ある人たちと、どんどん盛り上げていきたいと思います。

地域総研の取り組みがざっくり分かる動画

天草市の令和元年11月発行の資料では、天草市の空き家数は7,960戸で、全戸数に占める割合は19.4%で、熊本県内で一番の空き家率となっています。  人口は減少し、高齢化は進み、独居老人と空き家が増え、そして限界集落、消滅集落へと進む地域が天草島全域に広がっています。  多くの人たちが危機感を覚えながら、あまりにも複雑で大規模な問題なため、これまで部分的な対応しかできなかった空き家問題ですが、この問題を根本から解決するために、令和2年6月より月に一度の割合で宅建業協会、建築士会、司法書士会、行政の関係各課、その他多数の民間団体と「空き家対策勉強会」を開催してきました。  今後さらに多くの関係者の理解と協力により、広域での空き家対策の組織化のためめ「一般社団法人天草地域総合研究所」を設立致しました。 天草地域総研が目指すものが何かを分かり易く表した動画です。

設立記念行事(令和3年7月7日)開催

(一社)天草地域総研 設立記念行事の写真(天草市民センター大会議室)
◇後列左から 森裕樹監事 桂木誠志理事 梅川定喜理事 野原大介理事 冨安英猛監事 畑元正司副理事長
◇前列左から 山口誠治理事長 馬場昭治天草市長 堀江隆臣上天草市長 山崎秀典苓北副町長 松岡正之広域本部長

令和3年7月7日10時から一般社団法人天草地域総合研究所の設立記念行事が、天草市民センター大会議室にて行われました。今回はコロナ禍という事もあり、一堂に会することを自粛し、最寄りの会場にてリモート通信を活用しての開催となりました。
リモート会場は、天草市社会福祉協議会の本所以下10支所と、上天草市社会福祉協議会姫戸支所、苓北町坂瀬川公民館でした。
当日の式次第については以下の通りです。
活動紹介については、理事自らが取り組んでいる過疎化問題、高齢化問題、移住定住活動などを発表しました。どの事例も、今後の天草のまちづくりのモデルになる活動ばかりで、地道にコツコツと取り組んで来たお互いが、これからみんなで力を合わせて「世界で最も幸せな島・天草を創る」力強さを感じる発表でした。

記念行事式次第

【式典行事】
1、主催者挨拶 山口誠治理事長

山口誠治理事長


2、ご来賓紹介・ご挨拶
  天草市 馬場昭治市長
  上天草市 堀江隆臣市長
  苓北町 田嶋章二町長 (代理 山崎秀典副町長)
  天草広域本部 松岡正之本部長

3、理事紹介

【地域作りの活動紹介】
 ①椛ノ木地区(御所浦町)発表者 野原大介理事

野原大介理事

 ②古江地区(栖本町)発表者 梅川定喜理事



 ③鶴地区(本町)発表者 畑元正司副理事長
畑元正司副理事長

 ④諏訪地区(新和町)発表者 桂木誠志理事
桂木誠志理事


 ⑤福連木地区(天草町) 発表者 桑原敏弘氏(天草市社会福祉協議会 福祉まちづくり課課長)
桑原敏弘課長